スリランカの旅~20~帰国前Guest house Priyamaniへ
2015年5月9日
バーベリンからバンダラナイケ空港まで。
ドライバーさんがずっと鼻水すすってるので、寒いの?って聞いたら
私が寒いのかと思ったらしくて冷房弱にしてくれた。
それでもぐずぐず止まらないみたいだから、ポケットティッシュを渡したら、
開け方わからないみたいで困ってる。代わりに開けると嬉しそうににっこり。
やっぱり男性は寡黙な人の方がいいな~♪(怖い顔がにっこりするのが♡)
高速道路に乗る手前、ライセンスが切れてしまっていたらしく、事務所で手続きするからと、しばしストップ。
アノシャさんとの約束時間にあと30分しかないから、焦ってきた。。
ドライバーさんが戻ってきたところで、「電話貸して。友達に電話したい」と早速借りる。無事に連絡がとれたので、
「友達のアノシャと話すことができた。ありがとう」と言ったら、
「アノシャ?!スリランカンガールなのか?そーかそーか」と安心したみたい。
コロンボに入る手前の渋滞をやっと抜け、空港へ到着。
出発ロビーに着いちゃったから、重い荷物を抱え到着ロビーのずっと先、
待ち合わせ場所の公園沿いの道までひたすら歩く。
ドライバーが次々声かけてくるけど、「NO~マイフレンドウェイティング~」って、叫べば「OKー。わかった」って、意外とあっさり諦める。
道を渡ってたら、さっき別れたばかりのバーベリンドライバーが、
「へい!なんでそんなとこ歩いてるんだ?!本当に大丈夫か?」って車から体半分乗り出して叫んでる(笑)
「おーけーおーけ」とおおげさにうなずいて、また歩く。
やっとのことで待ち合わせ場所に着いたけど、道路工事のせいで、どうやら道路が片側しか使えないみたい。トゥクトゥクが停まっていられないよう交通規制までしてるじゃん!
ええ~?!・・・これじゃアノシャさんのトゥクトゥク入れないよって、また焦る。
とにかく携帯借りなきゃ!道の向こう側のドライバーが声かけてくるけど、電話借りるだけですむかなあ。。と、ふと横にいる軍人さんが目に付いた。
空港ロビーの軍人さんは優しかったので、勇気を出して「携帯電話貸してください」と
お願いしとみたけど、無表情で眼しか動かさない。ちらっとみてまた直る。
再度トライするが「I don't understand」と一言で終了・・・。
やはり軍人さんに馴れ馴れしくしてはいけない。。ていうか、このゲート守ってるんだしね。やっぱり私も平和ボケの日本人だわ、肝に銘じよう・・・と、ここでまたひとつお勉強。
と、気まずい空気が漂っているとき、道の向こうから「ごとうさーん」と声がした。わーい!アノシャさんだ~~!
「長く止められないから早く乗ってー!」猛ダッシュで道を渡り、車に乗りこむ。
「道路工事なんて知らないからパニクッっちゃったよ==」って再会の喜びと
ほっとした安堵で、一気に今までのこと話し出す。
そして、ゲストハウスに到着。
庭でとれたグレープフルーツの大きい版みたいなの。
都会とは違う、木々を通り抜けてくるこの風がなんともいえないのよね・・。
シャワーを浴びて、荷物のパッキングして、とうとう最後の食卓だ。
やっぱりママのごはんは美味しいな。。ママオリジナルミックスのカレースパイスをお土産に持たせてくれる。
ご飯のおいしさの秘密を知りたくて、母屋の台所を見せてもらう。
昔ながらの薪の火と使って土鍋で作るスタイル。
これがあの優しい味の最大の秘密。この最低限の調理器具で
あの何種類ものご飯を一度に必要な分だけ作り、しかもいつも出来立てにできる経験と手際よさ。お母さんが尊敬されるわけだ。
そういえば、近所のママ友に、新築してピカピカのシステムキッチン入れてから、
台所が汚れるのが嫌だからって、料理を一切しないで毎日お惣菜ばかりになっちゃった人もいたな。。
アーユルヴェーダ生活が、当たり前に目の前にある。
スリランカでは、なんでも揃ってる日本に憧れている人が多いみたいだけど、この国にコンビニ作るようなことだけはしてほしくないわ。。
アノシャさんが日本語堪能なおかげで、短い滞在のわりに、沢山大事な話を聞かせてもらった。
例えば、
「スリランカの過去の内戦は、シンハラ人とタミル人、仏教とヒンドゥー教の戦いみたいに報道されてるけど、本当はそんなんじゃない。シンハラ人だってタミル人だって、本当は仲良し。
でも、国の北の方の人はこっちと気候も全く違い、緑も少なく土地がやせている。作物はいつも不足しているし、交通も不便で食べ物が手に入らなくて困っている人がいっぱいだった。
コロンボ周辺ばかりがどんどん発展していき、日に日に不平等感が増していった。
それがついに爆発し、食糧に困っている人たちが明日を生きるために戦いを始めた。
その貧しい地域にタミル人とヒンドゥー教徒が多かっただけ。
だから今の政府の一番力を入れてるのは、何よりもまず国の全土の生活レベルをあげること。食べるものが困ってる人がいない国にすること。
宗教とか人種の違いとかそんなのは、後から外国が勝手につけた理由だ。」
・・・なんでも熱く語るアノシャさん。国の事情ってネットとか本で読んだものとは違うんだよね。日本だってきっと全く違うように報道されてること沢山あるはず。
こんなに細くて華奢な身体で、このゲストハウスを運営していくアノシャさんにとっては、毎年のように変わる政府の法律だって、死活問題になるから、政治問題にもすごく関心がある。
そして日本人と一番違うのは、「きっと政府がやってくれる」「今日より明日、今年より来年」って先になればなるほどよくなるって純粋に政府を信じてること・・
きっとアノシャさんみたいな人ばかりではないとは思うけど、
最近古い年式の車は自然環境破壊するからと買えなくなる法律ができたとか、電気自動車には優遇制度ができたとか、日本よりもずっと早く、政府の動きも法律も急激に変化してるらしい。
輸入品には税金がかかるからプリウスでさえ日本の約2倍の価格500万するらしいのに、
エコな最新の車をサラリーマンで定収入がありさえすれば、長期で低利子でローンが組める仕組みになったんだって。だからピカピカの新車ばかりなんだね。
日本や中国は、ここぞとばかりに売りつけてるんだろうけど、
どんどん物価が高騰していく中、本当にみんな払い続けられるのかな・・・とかは、全く誰も疑ってない様子。
スリランカの人って、子供みたいに疑うこと知らなくって、ほんとうに大丈夫かなってちょっと心配。
そんなこと思いを馳せてたら、あっというまに出発の時。
今度はアノシャさんがうちにホームステイすることを約束し、ママにもまた来ると挨拶して、
最後はリッチに、電気自動車タクシー(到着ロビーの入り口まで横付けできるから荷物多い時には便利です)で空港へ。
白黒なのは、本当にそう見えたから( i _ i )
本当に私帰るのかな、全然日本食恋しくないし、全然まだいれるんだけどな・・・って思いながらも、反面、またすぐ訪れちゃうような安心感も抱きつつ・・・
初めての海外一人旅、無事、日本に帰国することができました。
※長々お読みいだたいて、皆様本当にありがとう♡