スリランカの旅~4~ダンブッラへ
ホテルをチェックアウト。
英会話集にあるまんま「Thank you for everything!」といったら、なんだか喜んでくれて、
「朝食は食べたか?」「今日はどこに行くんだ」と会話がはじまっちゃった。
困った。長文しゃべれないし・・。
とりあえず、「バスターミナルは歩いて行けるか?」とか「洋服を買いたいんだけどキャンディシティにいけばいい?」と、質問してみる。
そしたら「バスターミナルに行くには地下道をくぐらないといけない」とか
「キャンディシティ以外にも洋服屋はいっぱいあるから大丈夫だ」と教えてくれる。
半分しか聞き取れないんだけど、事前にいろんなブログで、ターミナルへの地下道の写真なんかも見てたので「ああ、あのこと説明してくれてるんだな~」って予想がついて助かった。
そして、必ず寄りたかった近くのアーユルヴェーダ薬局を探す。
見慣れないパッケージのオイルがずらり。
授業や日本ではインドから輸入されている製品が多いので、スリランカのパッケージは見慣れない。よおくみると、英語表記もあるんだけど種類が多くてさっぱり選べない。
店員さんに「肌のトラブルに効くのはどれ?」と、かゆそうなジェスチャー付きで訴えると
さっと取り出してきて大きさ聞かれる。
400ml位のボトルをいくらか聞くと「3・・・」って聞こえたので、3000円?1300円?意外と高いんだなって「これにする」と答える。
(あとでレシート確認したら、まさかの300ルピだった。。大瓶にしとけばよかった(^_^:;))
石鹸とかシャンプーとかも、ビャクダンの香りやらハーブいっぱいで、全部気になる。
ひとつひとついくらか聞いてくと、60ルピとか200ルピとかやたら安いので、とりあえず手に持てるだけまとめ買い。
サマハンティ茶もお徳用サイズ。見るもの全部ほしくなってアドレナリンいっぱい。
(↓夜ホテルで、一部並べてみた)
「まだまだ旅はこれからなんだから」と落ち着かせ、後ろ髪惹かれながらお店を出る。
そして朝は暗くて見えなかったキャンディ湖へ。気持ちい~!
arucoに載ってたスリランカ産コーヒーが飲めるという
日本人オーナーのお店「NaturalCoffee」で朝食。
フレンチプレスのコーヒーはとても美味しかったんだけど、この旅で最初で最後のコーヒーになった。
(だってこの後一回も、コーヒーを飲みたいと思わなかったから・・)
オイルや石鹸が重すぎてこのまま観光はつらいので、今日泊まる予定のホテルで荷物を預けることにする。
途中で、スリランカ版GAPみたいなODELでTシャツ購入し、キャンディシティホテルに到着。
フロントで「今日ここに泊まる予定なんだけど、荷物預かってもらえますか?」と言ってみる(そう伝わったかどうかは不明だけど)。
最初は「無理~」みたいなジェスチャーしてたけど、若い方のフロントマンが、
「おっけー。今日泊まるんだよね?仕方ない」みたいに引き受けてくれた。
ガイドブックに必ず預け証もらったほうがいいと書いてあったので、言ってみたけど
「Noプロブラム。ここにおいとくから大丈夫。僕がみてるから」って。
いや、あなたが大丈夫かわかんないでしょ。。わたしが名前書こうとしても、「大丈夫大丈夫、いってらっしゃーい」だって。
でもそれ以上言っても無駄な空気だったので(お願いしたのは私だし)
半信半疑のままバスターミナルに向かう。
「どうせ中身は、オイルや洗濯物だし。なくなったら買えばいい。もし、これで荷物がなくなったとしても、ここは仏陀の国。。騙されたって信じた自分の罪なんだよ・・・」
と、わけわかんない諦めの境地で出発だ。
角を曲がると、涼しげなドレスが目に付いた。町の洋服屋さん。
女性用の下着も山積みになっていて、すごーくほしかった(出発日前日に、あせってパッキングした荷物はトイレットペーパーばっかだったから)けど、店員さんはおじさんと10代のお兄ちゃん。
さすがに下着は諦めて、Tシャツなどの着替えを探し始める。
お兄ちゃんは一生懸命話しかけてくる。
若いころの私なら、英語できないから話しかけられたくなくて「just looking」で一人で勝手に探しただろうけど、なんだか今は、そんなことより相手が一生懸命な姿に弱い。
さっきのODELでも、男の子たちはめちゃ誇らしげに働いてて、アドバイスしたくてうずうずしてるって感じに見えたし。
で、「これはどう?」と出されたので
「(目の前に見えたんだけど)もっと明るい色のがいい」→「わかった。ちょっと待ってて」→「V字ネックじゃなくてU字ネックがいい」とかあれこれ注文付けてみる。
そうすると、やっぱりなんだかとっても嬉しそう。。
結局、Tシャツとドレスなどをお買い上げ。2050ルピといわれ、値切るの忘れて2000ルピ払って小銭探してたら、おじさんが「いいよ。ありがとう」とおまけしてくれた。
こっちにきて、思ってたよりも洗濯物が乾かなくて困ってたから、とりあえず数日分
の洋服をゲットして一安心。
バスターミナルまでは、地図で見るとすごい近いのに、実際には人ごみと土埃と熱射で
はるかかなたに感じられる。
スリランカでは雨だけでなく、日よけにも折りたたみの傘は必須だね。
よくある旅行ガイドに、「傘は邪魔になるのでサングラスと帽子を用意」なんてあるけど、ここでサングラスと帽子つけてるなんて、あきらかに観光客だけだから絶対目立ちすぎるよね。。
地元の人と同じく黒めの折りたたみ傘を持つ方が全然いい。
キャンディのバスターミナルは3ケ所あって、インターシティ(冷房付バス)はどうやら一番遠くらしい。。
バスの近くには必ず、大声で行先を繰り返す呼び込みの人がいるので
「インターシティ!ダンブッラ?」って聞いては「あっちだ!」と指さす方に歩き、
またそこで「インターシティ!ダンブッラ!!」というと「あっちだよあっち」と言われ・・
最後に聞いたおじさんが、遠くのおじさんに「おーい!このマダムがダンブッラだってよ」って、エンジンかけて今にも出発しそうなバスを捕まえてくれた。
「これはインターシティだから3●●ルピだけどいいのか?」
「おっけー!」「じゃあその真ん中に座れ」と後部の補助席指さされる。
中はすべて、男性・・。でも身なりがサラリーマン風な人が多くて
そんなに怖い雰囲気ではない。。かな・・・。
補助席駆使して隙間のこさずギューギューに載せて、チケット係りの人は半立ちのまま出発。
クーラー付だけど、香水の香り?!が充満してて、よっぽどローカルバスのがよかったかも。。。
ノリの良い音楽もなく、乗客全員が無言のまま、うんうん苦しそうなバスのエンジン音だけがひたすら響き、くねくね山道を登っていく。
しばらくして料金を徴収し始めるけど、歩き回る隙間がないので後ろから横からお金が回ってきて、係りの人に渡し、係りの人から回ってきたお釣りをまた回す。
ちょうど真ん中に座っているわたし・・自然とみんなのお金を集め、お釣りを中継する係りになった(+_+)・・・チケット係りの人、笑ってるよ。
310ルピだと思って、320ルピ渡したんだけどおつりくれない。。
仕方ないな~なんて思ってたら、後から見たらレシートみたら330ルピだった・・・。10ルピおまけしてもらってたじゃん(笑)
ギューギューの車内、それでも途中でまだ載せる。バス停っていうより、手を挙げてる人がいるととまるから、何度も人が下りたり乗ったり。。
ほとんどの人は、爆睡。。私の両隣もコックリコックリ・・・重たいよ。。
日本では乗り物ではいつも爆睡な私も、さすがに無防備すぎるからバッグ握りしめ、頑張って起きてる。
2時間経った頃、バスの左側の窓から「GoldenBudda」が見えた!
だれか降りたけど、周りには何のお店もないみたいだから、とりあえずターミナルまで行って休憩しようとそのまま乗ってる。
ターミナル到着前になると「こっちこい!」と呼ばれたので降りる準備。
頼まなくても気にしてくれてるんだ。優しいな。
「どこ行くんだ?」と言われ「GoldenBudda」というと
「You're missing!」とひどく残念そうに言われたから「No,プロブラム、大丈夫。」って答える。
バスがスピード落とし、まさかローカルの人みたいに、走るバスから降りろと言われないよね?って思ってたら、止まってるトゥクトゥクのドライバーに「おーい!このマダムをGoldenBuddaに連れて行ってやれ」だって。。。
え?!ターミナルの食堂で休むつもりだったのに・・しかもドライバーと値段交渉できないじゃん・・
「でもまっ、ありがたいから、いっか」と、そのままトゥクトゥクに乗り込んだ。
いくらか聞くと「300」ってちょっと高めな値段。
「すぐ行くか?」「トイレに行きたいから、先にランチ食べたい」
「どんな店がいいんだ?」「どんな?」
「チャイニーズとか・・」「えっと、ローカルフードがいい」
「おっけー」で連れてかれる。
着くとお店のオーナーらしき人が「ジャパニ?おーー!ジャパン大好き。よく来たね」って大げさに出迎えられる。
連れてくるとドライバーにマージン入るって感じの、ローカルなお客さんゼロの観光客用ぽいレストランだ。
降りるとすぐドライバーさんが「トイレだって!」って大声で言うので、
ガラガラな店内にたくさんいる従業員の人たちが、「こんにちわ〜、トイレあっち〜」て、伝言ゲームみたいに連呼する。
中国人観光客が何事かと振り返るし、はずかしいな、全く。。
でも、ご飯はそれなりに美味しい!ビュッフェ形式のカレーがたくさん。
はじめてのスリランカのバナナ!!めちゃ美味しい!!
料金は700ルピとかなり高め。。
でも、これだけ従業員がいたらお給料払うには仕方ないね。。
10分くらいで平らげ、さっさと寺院へ向かう。
ドライバーさんが「帰りも迎えに来るから400ルピだ」と値段釣り上げ。
暑すぎて面倒になってすんなり「いいよ」というと、
わたしが本当にここに戻ってくるのか心配になったらしく、
「戻ってきたら、携帯に電話してくれ、すぐ来るから絶対ここで待っててくれよ」と携帯番号渡された。
お金まだ払ってないのに、わたしが呼ばなかったらどうするんだろうね?!
直射日光が想像以上に強くて、もうここで帰ろうかとおもっちゃう。。
石窟寺院へはこの建物の裏山を30分くらい登るのだ。
チケットはこの建物のオフィスで買っておかないと、山からまた降りてこなきゃいけないので、気をつけよう。
ここも、中国人観光客がいっぱい。ひたすら続く坂道。。犬も死んだように眠ってる。
さすが!!良い眺め〜〜〜
ああ・・やっと着いた!けど、この暑さの中、靴を預け裸足になれだって。。
また靴下忘れた・・・
「あつ、暑い、あちちい〜〜!!!」って飛び跳ねながら石窟寺院の回廊へ向かってたら、ローカルなお兄ちゃんがお腹抱えて笑ってた。(続く)