Everyday Ayurveda 「毎日役立つアーユルヴェーダ」

アーユルヴェーダとはサンスクリット語で「生命の科学・智慧」 。自分の体質を知り自分らしく生きるエッセンスがいっぱい。

インドの名医サダナンダ先生の脈診〜1〜

今日は、先週まで来日されていたサダナンダ先生の脈診について。

 

 アーユルヴェーダを学び始めてから、まず最初に会ってみたいと思っていたのが

サダナンダ先生。

昨年の6月、私は初めて先生の脈診を受けた。

SATVIKさんのHPに「インドでも5本の指に入る名医来日!」と書かれていたのが気になり、いろいろ検索すると、こんな記事などさらに見つけ、

お値段はちょっとするけど、インドに行っても会えるとは限らないくらい忙しい先生に

日本で会えるのならと、思い切って申し込んだ。

 

サダナンダ・P・サラデシュムク博士は、アーユルヴェーダを継承する家系の10代目として生まれ、

先生のお父さんはマハラジュ(大聖)と呼ばれる程でたくさんのお弟子さんを持ち、

先生の弟さんはインドの楽器シタールで人々を癒す有名な音楽療法士さんだそう(去年、事故でお亡くなりになったそうです。マハラジュと同じ日に生まれ、マハラジュの命日にお亡くなりになったとか?!)。

SATVIKさんの冊子より↓

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後から聞くと、いくら予定をあけていても当日急に生理になってしまったり、

何年かかってもなかなかタイミング合わない人もいれば、ポンとキャンセルがでてみてもらえる人もいるらしく、

結局、必要な時に必要な人が会えるようだ。

 

健康相談の時間は30分。事前に問診票に気になるところを記入し、通訳として、satvikの佐藤真紀子先生が横にいてくれるので、アーユルヴェーダを全く知らない人にも安心♪

部屋に入ると、厳かな空気の先生が座っているので一気に緊張。

座るとすぐ手を出しなさいと促され、左手を差し出した。

位置を変えながら、沈黙のまま脈診・・・

朝から水一滴たりとも飲んではいけないと言われてたので、お腹がなったらどうしよう・・^^:;

脈診の名医というのは、その人の過去生のドーシャまでみえちゃうと聞いたけど本当だろうか・・・

 

問診票を全く見ずに先生が話し出す。

「あなたは元々はとても健康なんだけど、10年前の出来事で肝臓に大きなダメージを受け一気に体調が崩れだした。思い当たることはあるか?」

「父の死がありました」「いやそれじゃない」「では⚪︎⚪︎・・」「それだね」「?!!」

肝臓なんてお酒も飲まないし、健康診断にも出ていないのに???な感じだったけど、

まるで占い師みたいに私におこった出来事を当てていくので、

あっけにとられていく。。

相談しようと思っていた子宮筋腫も、中医学では肝臓の弱りが子宮に来ると言われているし、いろんなことのつじつまが合ってきた・・・。

自分では、すっかり克服していたと思っていた出来事が、実はとっても根深いところに潜んでいて、知らない間に蓋をし、見て見ないふりしていたことが

身体にとってはそんなに負担になってしまうんだ。。

 

怒りの炎がピッタの火をさらに過剰に燃やし、内臓まで焦げ付いてしまってる状態・・

それで体全体に火が回らなくなって、下半身だけ冷え切ってる。

そして炎で身体の水分が奪われ、全身がカラカラの乾燥状態。

去年はまだアーユルヴェーダを学び始めたばかりだったので、ピッタ体質なのに冷えってなんだろう?って思ってたけど、

自分の身体の状態にやっと説明がついた。

先生の話に驚いてついついメモ書きする手も止まってたけど、

脈診の様子もアドバイザーの方がメモしてくれてるので、すごく安心。

こんな感じ↓

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 まず一ヶ月間、週に一度、アビヤンガとシロダーラを受けなさい。

毎日⚪︎⚪︎をとりなさいなど、小さなことから大きなことまで色々なアドバイス。

(例えば、ドライフルーツは一晩水に浸すとか、アーモンドひと粒を一晩浸して皮をむくとか・・・たとえ栄養あるものでも、取り方や量を間違えると別の病気になるというアーユルヴェーダらしいレシピなのだ)

できるなら、3週間のパンチャカルマを受けに来なさい。→必要ないひとには全く言わないらしい。

全部をやらなければいけないのではなく、生活スタイルに合わせ、できるものから毎日続けることを勧められる。

とはいっても、本当に朝からやることいっぱいなので、その分今年はヨガする時間がなくなっちゃった。。

「これだけで健康になる!」なんてのが現代の健康法では主流だけど、

本当はそんなものあるわけがなくて、

本来はまず第一に自分の身体に時間をかけてあげるのが、当たり前なんだよね。。

自分の健康あってこその人生なんだから・・・   

アドヴァイスシートは、こんな感じ↓

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最後に先生は、今一番気になるのが私の腰らしく「重たいもの持つときは近くでゆーっくり持ち上げて・・」とジェスチャー付きでアドバイス。

(このときはやはり???な感じだったけど、

なんと先生の予言通り、1ヶ月後にははじめて「ぎっくり腰」になり・・・

しかもその年の健康診断でははじめて「肝機能障害」という文字が・・・)

 

問診の後は、アーユルヴェーダ的に理想とされる食事の一例として以下のレシピでお食事タイム。

※ここで注意※

アーユルヴェーダはインド料理食べなきゃいけないってわけではありません!

日本食でも中華でも、ちゃんとルールを守れば良いのです。

(腹八分目とか季節のものを取り入れてなど、食べ方のルールが決められています)

 

⚪︎キチェリ(ムング豆と古米のおかゆ)

⚪︎野菜スープ(大根・にんじん・アスパラガス・ビーツを煮て汁のみ)

⚪︎少量の野菜

⚪︎ギーをつけたトースト

⚪︎バターミルク(ヨーグルトを水で薄め、岩塩と黒胡椒を加えたもの。

ヨーグルトはそのままだと重性なので、消化力の強い日中にうすめていただくのがよいとされています。インド料理屋さんのラッシーは砂糖や牛乳が加えられているので×)

アーユルヴェーダでは、食事とはとてもプライベートなものなので、誰かと共有するものではなく、

一人で黙って集中して20〜30分くらいかけてゆっくり食するのが理想。

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そして、アドバイザーさんから問診内容の再確認と処方されたレシピの具体的な実践方法が書かれた小冊子をもらう。

AYURVEDA LOVERにはこの小冊子をもらえるだけでも、かなり元がとれるんじゃないかってくらいアーユルヴェーダ実践方法がいっぱいの内容♡

 

そしてこの日から半年ぐらい、先生のアドバイスを毎朝毎夕半年くらい実践。

その後は、なんとなく日常生活でイライラしたり怒る場面が減り、元々のゆるゆるのんびり度が高くなり、だいぶピッタが減った気がしてきたので、自然とハーブとサプリをとるくらいだけになった。

セルフでアビヤンガは3点を中心に今でも毎日実践、この一年で、たま〜に新横浜のラントラクトに行き、5月にはスリランカでアーユルヴェーダ三昧・・

今までは食べ過ぎると胃が痛くなったりしたので自然に食欲にむらがあったのだけど、

今年一年は、そんなことは一度もおこらず、いつ何を食べても美味しく感じる毎日・・

そのおかげで(嬉しいような嬉しくないような)体重が今までの人生で最大値になってしまい、

滋養がつきすぎてる気がして、この先もさらに太っていくのか気になるこのごろ・・。